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EXPO SATELLITE STUDIO

date  |  データ

Project name : EXPO SATELLITE STUDIO

​Completion : 2022

Location : Konohana-ku Osaka, Japan

Program : satellite studio

Structural system : Dry reinforced concrete (temporary name)

Story : 1 story

Site area : 473.00㎡

Building area : 184.24㎡

Total floor space : 155.64㎡

作  品 : EXPO 2025 サテライトスタジオ

​日  程 : 2022

敷  地 : 大阪市此花区

用  途 : サテライトスタジオ

構  造 : (仮称)鉄筋石造

規  模 : 地上 1 階 建

敷地面積 : 473.00㎡

建築面積 : 184.24㎡

延床面積 : 155.64㎡

概  要

 本計画は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場整備において、複数の施設を若手建築家を対象にしたプロポーザルに提出したものである。建築物の用途が「サテライトスタジオ」であることから、使用者は特定の対象者に限定されやすい。そのため、多様な人々が不可逆的に関わるために、建築的手法を取り入れながら、環境因子である光(可視光線、赤外線など)を制御しながら空間を構築することを目指した提案である。

 環境設備では、太陽光(特に長波長域のもの)の制御は、温熱環境に直結する非常に重要点である。そのため必要以上の太陽光は、室内に取り入れないなど、その光をカットする制御を行う。本計画はこの不要な太陽光をただカットするのではなく、温熱要素に影響を及ぼす長波長域以外の太陽光の波長をガラスによって分離させ、人が視認できる「色」として、視覚的に建築物に取り入れ、建築物としての空間を作り出している。

 また今回の建築物には脱CO₂の視点から、新たな構造種別として「(仮称)鉄筋石造」を提案している。構造原理としては、建築物に加わる鉛直方向の圧縮・引張と、水平方向のせん断に対しては「鉄筋」を配筋し構造耐力を受け持ち、過大な圧縮による鉄筋の座屈防止として、配筋された鉄筋間の内部に「石(砂利)」を充填することで、組まれた鉄筋の形状を維持した状態を保持するため、構造物として成立することができる。従来の鉄筋にコンクリート(セメント)が付着する、鉄筋コンクリート造は「湿式様式」と言え、セメント無しの石(砂利)と鉄筋から構成される、(仮称)鉄筋石造は「乾式様式」として分類できる構法とも言える。

 この乾式様式として「(仮称)鉄筋石造」が採用されると、結果として建築物の解体後の資材リユースが容易となる利点がある。

© 2020 MASAHIKO ARAI ARCHITECTS STUDIO

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